なっとくと欲求の関係性

 

なっとくをする、ということは、つまり、自我が安心することだとしてきましたが、じつはその安心は、こころの機能のひとつである欲求と関係しています。
ひとは自分の欲求がきちんと満たされると安心してなっとくをすることができるのです。
ひとには、4つの基本的な欲求があります。

 

・4種類の欲求
@知りたい、理解したい
A遠ざけたい、避けたい
B手にいれたい、自分のものにしたい
C行動したい、やりたい

 

この4つの基本的な欲求は、だれもがみんな持っていて、いずれも自我を守るために、あるいは安心するためにあります。
美田さんの例では、じぶんの財布がなくなったと騒いでいた母親が、なぜ美田さんの「ぼくがあずかっている」という発言で安心したかといえば、母親は「財布がどこにあるかを知りたい」という欲求を持っていたからなのです。
また、たとえばあなたが一生懸命にセーターを編んでプレゼントしたのに、恋人がそれをちょっとも着てくれず、見たことないセーターばかr着ていたとしたら、なっとくができませんよね。
なぜなら、あなたにはじぶんがプレゼントしたセーターを着てもらうために、見たことないセーターを遠ざけたい、という欲求があって、それが満たされないので安心できないのです。
このほかにも、じぶんはちゃんと上司から評価されているのか知りたい、電車で隣に座ったひとのヘッドフォンがうるさいから遠ざけたい、春物のワンピースが欲しい、久しぶりに抗原にドライブにいきたいなどなどです。

 

こうした欲求がすべて叶っていくとしたら、自我はいつでも安心していますので、なっとくをすることができます。
しかし、かならずしもそうではありません。これらの欲求が叶わないときに、ひとは、これらの欲求の代わりにべつの欲求を持ってじぶんを満たそうとします。
このとき、ちょっと面白いのは、男女で代わりの欲求が少し異なることです。
たとえば、職場に迷惑なひちがいて遠ざけたい場合は、男性はそのひとに文句をいうなどして遠ざけようとします。
つまり攻撃です。いっぽう女性は、無視をしてのけものにしようとしますよね・・・。
こうした違いは男女の生理機能のちがいからくるものなのですが、まとめますと以下のようになります。

 

・欲求が満たされなかった時の代わりの欲求
@知りたい、理解したいが満たされなかったとき

男性「格好つけたい」・女性「比べたい」

A遠ざけたい、避けたいが満たされなかったとき

男性「攻撃したい、逃げたい、隠れたい」・女性「避けたい、無視をしたい」

B手に入れたい、じぶんのものにしたいが満たされなかったとき

男性「甘えたい」・女性「頼りたい、依存したい」

C行動したい、やりたいが満たされなかったとき

男性「我慢したくない」・女性「受け入れたい、待ちたい」

 

これらの代わりの欲求が生まれるのは、言い方をかえれば、これらを満たすことで基本的な4つの欲求を満たし、自我を安心させてなっとくをしようとしているということです。

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