安心がなっとくのキーポイント!?

 

ひとは、だれもがわたしという感じをもっています。
それを自我と呼びます。自我はこころの奥の方にあって、そのひとを支えて人生の主人公となるものです。
わたしはという感覚があるからこそわたしは生きている、と感じているのです。
自我はわたしたちにとってなくてはならないものです。ある意味いちばん大切なもので、わたしたちは、おのずとこれを大切にしたい、守りたい、という願望を持っています。
あなたは、ひとに嫌われたくないと思いますので、人前ではちゃんと振る舞いますね。これも自我があるからです。
もし、自我がなかったら欲求のままにしたいことを、したいときに、したいだけしてしまい、そのうちひとに嫌われてしまい、友をなくしてもしかしたら最悪の場合、職をうしなってしまうかもしれません。
そんなことになったら大変ですよね。
だれだって、じぶんは可愛いものです。ひとに嫌われたくない。だからこそ恰好つけたり、頑張ったりもします。見栄をはったり、いいひとになろうと努力もします。
こうしたことは、すべてわたしたちが自我をもって、その自我を守りたい、よく思われたいと願っているから行う振る舞いです。
自我の存在や価値を守って、安心することが、なっとくにつながります。
美田さんが母親をなっとくさせることができたわけでは、妻の幸子さんのように疑いをかけられてなく、こころがリラックスしていた、つまり、美田さん自身が安心していたからです。
美田さんの母親は、認知症を患ってるために、こころの機能に部分的に障害をきたして、じぶんの財布に関して誤解をしていますが、自我はちゃんとありますから、わたしがわたしであることを認めてもらいたい、という願望は保たれています。
だからこそ、財布という自分を構成する一部が守らなければ、なっとくをすることができなかったわけなのです。
こころがリラックスして安心していた美田さんには、母親の自我を認める余裕がありました。
母親の主張を否定しなかったこと、そして「ぼくがあずかっているから、大丈夫」というひとことをなげかけたことによって、自我を認めてもらいたいとう願望がかなえられて母親は安心したのです。

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